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2011年03月07日

急患を救うワールドメディカルカード

こうめいの日記
2011年03月07日(月) 


国民一人の医療情報の相互利用を可能するEHR(エレクトリック・ヘルス・レコード)の構築が提唱されて久しい。
http://www.jahis.jp/project/StandardEPRS/H16/Report01.pdf

しかし、一向に実現する見通しがないのように思える。患者の検査データに関与する我が業界の「臨床検査」領域においても、団体間の連携もきわめて悪く、関係する検査項目のコードの統一もままならず、データ比較の信頼性に関する統一・一元化に至ってはあと10年掛っても実現しないだろうと思われる。いわゆる「精度管理」の外部調査事業の統一すらままならない。

厚生労働省や専門家による計画や事業はそれとして、もういっそ、下記のような資金力や信用もある(?)民間団体にまかせていくのも手っとり早い方法で「社会的に有効」なのではないだろうかという気がしてきた。ノーベル賞で知られたノーベル財団の関連組織のようだ。
http://erhverv.europaeiske.dk/upload/PDFs/Downloads%20sektionen/WMC%20på%20er.dk%20UK.pdf



個人の医療情報により急患を救うワールドメディカルカード

http://www.wmc-card.jp/wmcard.php
http://www.medsafe.net/contents/recent/142wmc.html




急患が来たとき、救急隊、医師や看護師は患者の情報を得るためには、まずバイタル(脈拍・呼吸・血圧・ 体温)のチェック後、患者の持ち物、免許証などを探すことになる。臓器提供意思表示カードが出てくるかもしれない。しかし医療に最も必要な情報は、名前や連絡先の判明に加えて、患者本人の医療情報であろう。既往歴、薬の副作用、アレルギーの有無などが医師に伝われば治療にすぐにとりかかることができる。このような情報カードを提供しているのがワールドメディカルカード(World Medical Card、以下WMカード)である。この組織を運営するマイケル・ノーベル氏にWMカードの有用性について伺った。

マイケル・ノーベル氏
WMカードとは

マイケル・ノーベル氏は、ノーベル賞の創設者であるアルフレッド・ノーベルの曾甥にあたり、ノーベル・ファミリー財団元理事長、現在ノーベルチャリタブル・トラスト財団の会長である。医薬分野、情報システム、紛争解決の分野で大きな影響力を発揮している。
 「私の若い友人が交通事故で病院に搬送され、数日で亡くなりました。医師たちは一刻を争って手術、治療にあたってくださったのですが、友人はステロイド薬にアレルギーがあり、その情報を医師は知る由もありませんでした。しかしステロイドを治療に使われてしまったことが大きな死亡原因だと思っています。確かに既往歴、アレルギーは本人が告知しない限り救急隊も医師も知る手段がありません。国によっては自動車免許証に血液型や臓器提供の意思などが書かれていることもありますが、細かい情報までは記されていないのが現状です。
 そんな背景もあり、救急で患者が運ばれてきたときに、医師が手術や治療に最速でとりかかれるようにというコンセプトで作成したのがWMカードです」

WMカードに記載されている内容は、以下の通りだ。
1、個人の情報(氏名)
2、病名(慢性疾患)
3、服用薬
4、アレルギー反応
5、その他の情報(血液型、既往症、手術歴、健康保険の情報などを自由に記録)
6、メディカルアクセス(医師がインターネットから患者のメディカルwebを閲覧できる)
ログインIDとパスワード
7、緊急時連絡先

これらの情報が二つ折りになった免許証大のカードに書かれている。




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Posted by 北国こうめい at 14:59│Comments(0)
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