夭折の歌人

北国こうめい

2005年03月15日 20:44



「音たかく夜空に花火うち開きわれは隈なく奪われてゐる」

この歌を知ったとき、冬の花火を連想しながらも私は驚いてしまった。
中島美千代著「夭折の歌人 中条ふみ子」を購入した。
中条ふみ子らしい歌だと思ったのが著者と同様でうれしかった。渡辺淳一の「冬の花火」は息を付かせずに読ますところがあるが、登場するふみ子はあまりに氏特有の「いやらしく」表現されているのが嫌いです。
関連記事