Mさんのこと(2)

北国こうめい

2005年03月01日 03:23

先日、小説家のMさんに久々に逢った。帯広で初めて遇ってから、根室、東京、帯広、美生、川北と逢う処は違い、そのたびごとには、数年の月日が流れている。
会って話をしてからまた会うまでは間があるのだが、翌日会える人のように別れ、今度会うときも昨日別れたかの世に話をすることになる。話をするといっても、どちらかと言えばMさんの方が圧倒的言葉が多いのだが・・・。しばらく、顔を見せなかったので、前回会った時に私を怒らせてしまったのかと思っていたという。私には少し難解な小説を書く人である。太宰治ばりの純文学の区分されるであろう作品ばかりである。あらたな小説集に掛かっていて、もう残された時間が少なくなっているのだという。
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