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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2021年04月14日

4月14日の記事

「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」

子(孔子)曰く、書は言を尽くさず、言は意を尽くさず。然らば則ち聖人の意、其れ見るべからざるや、と。
子曰、書不盡言、言不盡意。然則聖人之意、其不可見乎。
「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」は、手紙文の末尾の言葉として好んで用いられる。

書は言を尽くさず、言は意を尽くさずと
人に物事を頼むとき、言葉でその意志を伝えて依頼します。例えば、コーヒーを飲みたくなったら、家の者に頼み、喫茶店なら店のマスターに頼みます。そうするとコーヒーはコーヒーカップに注がれてテーブルの上に出てきます。黙って自分でコーヒーメーカを使っても、コーヒーを飲むことができます。それでは、人に言葉でコーヒーを入れてくれるように依頼するのと、コーヒーメーカを使って自分で入れるとのとどれだけ違うのでしょうか。

そこで言葉は『機械』と言えるか? この問いに、

機械は使い手が自在に動かすことができるが、言葉は確かに物事を動かすことができる。しかし、それは往々にして自在に操ることはできない。人に意志や考えを伝達して、物事を成し遂げていくのだが、その中で意志の疎通に差がああり、時に行き違いになり思わぬ方向に向かうこともあるのが言葉です。


世界には6500以上の言語が存在すると言ったが、果たしてそのなかで、文字をもっている言語はいくつあるだろうか。実は、独自の文字体系をもっている言語は、400ぐらいしかないのである。つまり、文字をもたない言語は6000以上もあるのである。
  

Posted by 北国こうめい at 08:58Comments(1)

2016年08月11日

8月11日の記事

本屋へいくと最近どういうわけか、14歳以下向けの「プログラミング入門」の類の書籍が増えていると感じていた。
プログラミングなんて、親の大人であっても得意という人は多くはあるまい。プログラミングで論理的なシンプル思考や自分で考えるということが得意になることは好ましいとは思うのだが・・。
英語もそうだけど、いくら学習開始年齢を下げたところで、日本語での論理思考の訓練も良くできていない時期から始めてもどうなのかなの疑問あり。それより国語と算数の教え方を拡充したほうがいいように思う。
このプログラミング学習ブームの火だねは文部科学省にあることがつい最近知った。
  

Posted by 北国こうめい at 17:35Comments(0)

2014年05月26日

すっかり、ご無沙汰

ずいぶん、さぽろぐに投稿していなかった。
考えてみれば、一番最初にブログを始めたのは、
ここ「さぽろぐ」の前身「北国ネット」だったのだ。
いくつかのブログを変遷して、mixiに比重を移した。
それ以後は、ここの投稿が減ってしまった。
自分にとってのブログ投稿の原点のようなものだと思う。
離れていた「ふるさと」のような気がする。
  

Posted by 北国こうめい at 09:45Comments(0)

2012年11月02日

さよなら原発! 新得集会

「のうのうのう」  詞・曲 宇井ひろし
http://www.dailymotion.com/kitagunikoumei#video=xuwejd
1、昔はのう よかったのう ほうしゃのう ノーノーノー
  水はのう うまくてのう  放射能 NO,NO,NO

2、昔はのう よかったのう ほうしゃのう 放射能 NO,NO,NO

3、オラは農 やっぱり農 ほうしゃのう ノーノーノー
  オメエと農 やりたい農 放射能 NO,NO,NO
  ほうしゃのう ノーノーノー 放射能 NO,NO,NO


昨日(10/26)、隣町の新得町での さよなら原発! 新得集会に参加した。
集まった人は50人程の集会ではあったが、内容は充実していた。
2人の講演と集会アピールの採択がされ、参加者からの意見交換があった。
「福島のがれき処理をどうするべきか?」の議論となった。
「がれきを北海道に受け入れるべきでないか」の意見とも言える質問が出されたのある。
集会事務局の人が、「瓦礫の受け入れは出来ないと意見を表明してきた」との答弁があった。

久々に私は、この種の集会の中で言葉を発した。
がれきの処理は、放射能を飛散させた政府と東電の責任において瓦礫を放射能をださないようにに閉じ込めるべきだといったのである。
それに対して、「福島の人を見捨ててもいいのか」の意見となった。
結論的は、福島の地にがれきと共に放射能を閉じ込めるべきで、がれきと共に放射能を全国に拡散すべきではないとなった。
参加者のなかに、阪神大震災の被災者の女性が発言した。被災体験の模様と残された心理的トラウマのことが語られた。がれきに含まれていたアスベスト被害の拡散のことなどにもおよび、被災者にとってここに居れば安心できるという場所が必要であることから、がれきに含まれる放射能の拡散による「不安」の拡大するのではなく原発のある地域で確実に閉じ込めることが大事であると説得力のある話がされた。


なかなかしづらい話が出来たことは良かったと思う。
それぞれが出来る範囲のことをすればいいのだ。  

Posted by 北国こうめい at 13:54Comments(0)北海道

2011年08月09日

福島第一原発の最高幹部がついに語った【フクシマの真実】

福島第一原発の最高幹部がついに語った【フクシマの真実:前編】
独占スクープ!!

週刊朝日2011年7月22日号配信
http://www.wa-dan.com/article/2011/07/post-135.php

福島第一原発が「循環注水冷却システム」に完全移行した。しかし一方で、玄海原発の再稼働問題を巡って政治は迷走するばかり。こんなことで、原発事故は本当に収束できるのか。この1カ月余り、本誌の取材に応じてきた第一原発"最高幹部"の一人が語った「すべて」をお届けしよう。(本誌取材班)


(福島第一原発 吉田昌郎所長)

 いまこの国が抱える喫緊の課題は原発問題のはずである。ところが、東日本大震災から4カ月がたったいまも、司令塔であるべき政治は権力闘争に明け暮れ、迷走している。その"無様さ"は、玄海原発の再稼働問題でも露呈した。

 「いずれ時期が来ましたら、私も責任を取らせていただきます」

 海江田万里経済産業相(62)は7月7日、国会答弁で辞任を示唆した。それはそうだろう。海江田氏は、菅直人首相(64)の"思いつき"と"いいとこ取り"に振り回され続けてきた。

 5月初旬の浜岡原発の停止要請では、海江田氏が中部電力などに根回ししながら環境整備を進め、いざ記者会見しようというところで、菅首相が突然、横取りして発表した。5月下旬のG8サミット(主要国首脳会議)では、海江田氏に知らせることなく、菅首相がいきなり「太陽光パネル1千万戸構想」をぶち上げた。

 そして今回の玄海原発再稼働問題では、菅首相は6月中旬に再稼働容認を明言したのにもかかわらず、その意を受けて地元自治体との調整を進めてきた海江田氏を尻目に、自身は「脱原発」の姿勢を強め、揚げ句の果てに、新たな安全性評価(ストレステスト)の実施を持ち出して、すべてをひっくり返したのだ。

 菅首相自身は「脱原発」の闘士気取りで、周囲に「(浜岡原発の停止以降)経産省の抵抗がすごい」などと漏らしているそうだが、これまでの言動に照らせば、その"信念"は大いに疑わしい。そもそも、ストレステストもしていないのに「安全」だと宣言した判断の根拠は何だったのか。

 結局、この政治のゴタゴタで玄海原発の再稼働は遠のいた。そして政府は7月19日にも、福島第一原発の事故収束に向けた新たな「工程表」を発表するとしている。果たして本当に「安全」だといえるときは来るのだろうか--3月11日の事故以降、現場に詰めて作業にあたってきた福島第一原発の「最高幹部」に、本誌は6月以降、幾度となく取材を繰り返してきた。いわば原発のすべてを知るこの人物が、こう語るのだ。
   ◇   ◇
 いま玄海原発の再稼働問題が取りざたされていますが、フクイチ(福島第一原発)の事故を経験した私に言わせれば、そんなバカなことはやめたほうがいい。玄海原発1号機の操業開始は1975年で、老朽化が心配。それに、現地はフクイチよりも地盤がやわらかいようです。正直、再稼働して大丈夫なのかと感じる。

 私が、こう言うのには理由があります。フクイチが地震と津波、どちらでやられたのかといえば、まず地震で建屋や配管、電気系統など、施設にかなりの被害を受けたのは事実です。地震直後、「配管がだめだ」「落下物がある」などと緊急連絡が殺到しました。制御室からも「配管や電気系統がきかなくなった」などと、すさまじい状況で、多くの作業員が逃げ出した。耐震性に問題があったのは否めません。

 こうした事態に対応している間に「津波がくるらしい」という話が入り、とにかく避難が優先だと施設内に放送を流し、情報収集を進めているうちに津波が襲ってきた。これで、街灯やトイレなど、地震後もかろうじて通じていた一部の電源もほぼ通じなくなった。完全なブラックアウト(停電)です。

 そのとき頭に浮かんだのは、どうやって冷却を続けるか、です。すぐに人を招集して、とにかく電源回復を急ぐようにと指示した。何とか電源を回復できないかと、(東京電力)本社に電源車を要請するなど、もう大声で叫ぶばかりでした。

 津波の破壊力を実感したのは、電源確保のために状況を見に行った作業員から「行く手をはばまれた」「瓦礫(がれき)で前へ進めない」などと報告を受け、携帯写真を見たときです。本当にとんでもないことになっていた。本社に電源車を頼んでいるような悠長なことではとても無理。自分たちで何でもやれることはやらなきゃ、もう爆発だと覚悟しました。すぐに車のバッテリーなど、原発内でとにかく使えそうなものを探させました。

 日が暮れ、周囲は真っ暗で作業がはかどらない。携帯電話の画面を懐中電灯代わりにしている--現場からは、こんな報告が次々と上がってきました。

 このあたりから「最悪のケースもありうる。海水も早い時期に決断せねば」と覚悟しました。メルトダウン(炉心溶融)も、ありうると思っていた。

 ただ、これがもしも地震だけだったら、要請した電源車なども早く到着したはずですし、非常用電源なども回復できた可能性が高い。爆発は防げたと思います。

 ここまで事故が深刻化した原因について、津波対策がおろそかだった、非常用電源の設置場所が悪かったなどと言われますが、私は何よりも、操業開始から40年という"古さ"が、地震・津波に負けてしまったと感じています。いくらメンテナンスで部品を新しくしたところで、建物は同じ。原発自体の耐用年数だけでなく、建物や構造など全体的にみて、40年は長すぎた。

 実際、免震棟ができる2年ほど前までは事務本館しかなかった。それが、地震だけでメチャメチャになり、使えない。これは、玄海を始め、全国の原発に当てはまることだと思いますね。

   ◇   ◇

 いまだ予断を許さない状況が続く福島第一原発だが、7月2日になって、最大の課題だった原子炉の安定冷却と、放射能汚染水の浄化を実現する「循環システム」がようやく完成した。

「これは、原子炉建屋などの地下にたまった汚染水を装置に通して浄化し、循環させて原子炉の冷却水として再び使うシステムです。当初、6月27日に稼働が始まりましたが、わずか1時間半あまりで停止。原因は、原子炉に再注入する配管から処理水が漏れるというお粗末なものでした。その後もトラブルが相次ぎ、不安定な状態が続いていましたが、ようやく動き始めたのです」(東電関係者)

 総延長約4キロに及ぶこの循環システムは、まず東芝の装置で「油を分離」し、次に米キュリオン社製の装置が「放射性セシウムを吸着」、それを仏アレバ社製の装置が「薬品で除染」し、最後に日立の装置が処理水から塩分を取り除いて「淡水化」する。1日1200トンを処理し、たまりにたまった計12万トンの高濃度汚染水をゼロに近づける予定だ。

 東京電力が4月17日に発表した「工程表」では、7月中旬までに「原子炉の安定的な冷却」を完成させるとしているが、このスケジュールどおり事故処理は進むのだろうか。

◆無理があった「3カ国連合」◆

 注水をしている限り、汚染水が増えるばかりで安定はありません。フクイチの1~4号機ともに循環システムがうまく機能して初めて冷却、安定となります。とにかくまず冷却して安定させなければ、先が見えません。ペースは遅いかもしれないが、一歩ずつ確実に近づきつつある。

 もちろん、現場ではもうこれ以上、汚染水を海に放出することは許されないと認識しています。ただ、なぜか本社は海に流すことをいとわない雰囲気があって、温度差を感じます。

 システムの管理は、東芝が中心でやっています。米キュリオンと仏アレバの機器を組み合わせ、日立が塩分を取り除く装置を担当している。

 システムの構成については、現場からも提案しました。でも、本社から、
 「もう決まった。これでやりなさい」
 と日米仏の装置を一つにまとめる方式になったのです。現場としては、日本だけで十分やれると考えていました。しかし、政府同士で商取引の約束でも交わしたのでしょうか、本社のある幹部は政府や経産省との絡みも暗ににおわせて、「勘弁してくれ。こちらでもどうにもならない」ということでした。

 てこずったのはアレバの装置です。仕様書などはフランス語だけでなく、一部がイタリア語で書かれていて大混乱でした。原発関連の言葉をイタリア語で読みこなすのは難しく、アレバに問い合わせても、肝心なところは「国家機密で言えない」と拒絶されるのです。

 結局、循環システムが稼働するまでに、バルブの開閉トラブルやフィルターの目詰まり、装置の接点で想定外の放射線量が出るなど問題が起き、何度も止まりました。統括した東芝も「オールジャパンでやっていれば......」と言っていた。

 とはいえ、アレバの装置の威力はさすがにすごい。放射性物質はきれいに除去されています。

 ようやく動き始めたといっても、水回りの作業はトラブルがつきものです。現場で「ぞうさん」「シマウマ」などと呼ばれている注水車もポンプの調子が悪く、よく中断しますから。

 それに、まだまだ瓦礫などの線量が高く、作業がはかどりません。1号機では、原子炉建屋の1階と2階にある配管で循環システムを接続するつもりでしたが、線量が高すぎるため、別の配管を使わざるをえなかった。無人ロボットも、瓦礫を片付けられずに入れないところがたくさんあります。

   ◇   ◇

 事故以降、現場で陣頭指揮を執ってきたのが、原発を統括する吉田昌郎所長である。「所長こそがフクイチをいちばん理解し、把握している」(現場社員)と信頼が厚い。今後の事故処理の行方は、彼の手腕にかかっているといっても過言ではないだろう。

 その吉田所長がにわかにクローズアップされたのが、5月20日に発覚した、菅首相による1号機の海水注入「停止命令」問題だ。

 きっかけは安倍晋三元首相のメールマガジンだった。

「(3月)12日19時04分に海水注入を開始。同時に官邸に報告したところ、菅総理が『俺は聞いていない!』と激怒。官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。実務者、識者の説得で20時20分注入再開」
 と記されていたのだ。

 それまでに官邸や東電が発表した資料では、菅首相の指示で中断していた注水が再開されたことになっていた。これでは話がまったく逆である。

 首相の大失態が原発事故を悪化させた--この問題は、谷垣禎一・自民党総裁も国会で追及するに至り、「菅おろし」を巡る政局は一気に緊迫した。

 しかし、現実には、「中断」はなかった。事態収拾に動く東電は5月26日、海水注入は「所長判断」で継続していた、と発表したのだ。

 この「55分間の注水中断」について、吉田所長は、
 「こんなに騒がれて、本社にまで呼び出され、大変なことになるとは思ってもいなかった」
 と漏らしていたという。

◆悪者になった吉田所長◆

 それほど、現場と本社の間には明らかな温度差、認識の違いがあるのです。

 実際は「55分間の注水中断」がなかったことは、一部の幹部たちは前から知っていたはずです。確かに資料上は政府に配慮して、「(注水を)菅総理の指示で再開した」ということにするため、20分程度で注水を中断したことになっていました。でも、この問題が国会にまで持ち込まれ、いまさら政府に報告した内容をひっくり返して「中断してなかった」などとは言いだせない状態だったのです。

 だから、最終的に「吉田所長が独断で中断しなかった」という話で落ち着きましたが、実は違う。

 そもそも、あの時点で注水を中断するなどという選択肢はなかった。原子炉を冷やし続けなければ、爆発は時間の問題。私たちや作業員はもとより、周辺住民も被曝(ひばく)するかもしれない。「死」につながることになるかもしれない。原子力を少しでも学んでいる人間ならば、誰でもわかることです。そんなバカなことをするわけがありません。

 当時、現場の意思は、
「『総理が了承していない』なんて言っている場合じゃない。こっちは生きるか死ぬかだ。なりふり構っていられない」
 ということでした。

 とはいえ、あれだけ問題になってしまったので、皆、「今回は、吉田所長が悪者になるしかない」と言ってましたね。

   ◇   ◇

 この「55分間の中断」について吉田所長は、東電の調査に対し、「事故の進展を防止するためには、原子炉への注水の継続が何よりも重要と判断して継続した」と説明している。

 一方の東電は武藤栄副社長が、問題発覚を受けて開いた5月26日の緊急記者会見でこう答えている。

「(3月12日の)19時25分ごろ、官邸に詰めていた者から、海水の注入について首相の了承が得られてないと連絡があった。首相の判断がない中でできないという空気を伝え、(テレビ会議で)いったん中断しようと本店と(吉田)所長が協議の上、合意した」

 結果的に、吉田所長は「合意」などしていなかったのだが、東電が「首相官邸の空気」を忖度(そんたく)して、危険な判断に踏み出そうとしていたのは事実である。一連の原発事故の処理を巡って、官邸と東電がいかに「いびつ」な関係になっていたかを表していよう。現場にとって、本社のこうした"姿勢"は許しがたいものだったに違いない。

 そのフクイチの現場では、いまも決死の作業が続いている。それでも、危機的状況は脱した--とは決して言えないのが偽らざる現状だ。今後の作業はどうなっていくのか。

◆大晦日も正月もずっといる覚悟◆

「建屋カバー」は、なんとか台風の時期の前には設置したかったが、ちょっと難しい。作業は天候に大きく左右される。大きなクレーンで設置するので、少しの風でも作業に支障をきたしてしまうのです。それに、かぶせると言っても、爆発で建屋は左右対称ではなくなっているので、技術的にもなかなか難しい。

 ちなみに、このカバー設置も本社の主導でした。ある幹部曰(いわ)く、「覆いをすれば、グーグルなどで原発の衛星写真が世界中に広がるのを隠せる」ということで、この案に政府も同意したそうです。カバー設置で放射線量の数値が劇的に下がることはないと思います。

 設置は、大手ゼネコン数社が受注しましたが、いまだ契約で話し合いが続いています。工事が必ず成功するとは限らないからです。

 最終的に、チェルノブイリのように原子炉をコンクリートで固める「石棺」にするかどうかという議論があります。実際にシミュレーションもありますが、これは、安定したときの状況次第ですね。

 安定したら、何とか核燃料を外に取り出したい。しかし、その燃料がどんな状況なのか、すでにメルトダウン、さらにはメルトスルー(原子炉貫通)もないとはいえない。飛び散っていることも考えられる。それを把握してからですが、いまのところは「石棺」は考えていません。

 いずれにしても、いま一番の課題は「人」ですね。現場で作業するのは、作業員たちです。暑さと雨の中で仕事ができるのかどうか。これまで、うち(東電)は作業員や協力会社に正直、十分なことをしてこなかった。うちの人間は現場にはあまり出ず、作業員任せというシステムが問題であることはわかっていましたが、現場レベルではどうすることもできなかった。それが事故の重大さを把握できなかった一因でもある。

 現場ではいまも、寝るとき以外は仕事です。食事も最近まで1日2回とれたらいいところだった。本社では休んでいることになっていますが、実際はろくに休んでいません。吉田所長は、こう言っています。

「恐らく今後、年内に安定化できるかどうかが焦点になるだろうが、それは正直、厳しい。クリスマス、大晦日(おおみそか)、正月、ずっとフクイチで過ごす覚悟でいる。私は最後の最後まで、事故が収束するまで、ここを離れない決意です。作業員や協力会社の方々にも申し訳ないが、ご協力を頂きたい」

 その思いで、皆が一丸となって事態に当たっているのです。 (以下次号)



福島第一原発の最高幹部が語る「フクシマの真実」 後編
新工程表はデタラメ
週刊朝日2011年7月29日号配信
http://www.wa-dan.com/article/2011/07/post-138.php

いよいよ「脱原発」の姿勢を強める菅直人首相だが、その足元に横たわる原発事故は、本当に収束に向かっているのだろうか。「工程表」の妥当性は、原発の現状は、そして政府・経済産業省・東京電力の協力関係は--先週号に引き続き、福島第一原発"最高幹部"の一人が語る「フクシマの真実」第2弾!! (本誌取材班)


 菅直人首相は7月13日夕、首相官邸で開いた会見で、今後の国のエネルギー政策について「脱原発依存」を進める考えを示し、力を込めてこう語った。

「この大きな事故を踏まえて原子力政策の見直しを提起するのは、その時代の総理の責務だ」

 いまこそ日本は原発に頼った社会構造を改め、自然エネルギーをはじめとする"安全"な代替エネルギーにシフトすべきだ--そう主張する方向性そのものに異論は少ないだろう。しかし、あまりにもいまさらである。

 時事通信の世論調査(7月7~10日に実施)では、菅政権の支持率は、前月から9・4ポイント急落して12・5%。これは2009年9月に民主党政権が誕生して以来、最低の数字であり、あの森喜朗政権末期(01年4月)の支持率10・8%に迫る勢いだ。

 菅首相から人心が離れていく、その理由は簡単だ。就任以来、繰り返されてきた"思いつき"と"自己都合"の言葉の軽さに辟易としているのが、この数字から読み取れるではないか。その首相の口から発せられる「脱原発」路線に対し、かえって反発が生まれているとしたら、まったく皮肉な話だ。

 福島第一原発の事故収束に向け、政府は7月19日、「新工程表」を発表する。

 東京電力が4月17日に発表した"旧"工程表では、最初の3カ月程度が、確実に原子炉を冷却し、放射性物質の放出を減少に向かわせる第1段階(ステップ1)、そしてさらに3~6カ月かけて、原子炉を100度未満の安定状態に保つ「冷温停止」にし、放射性物質の漏出を大幅に抑える第2段階(ステップ2)に至る、としている。

 いま、ちょうどステップ1の目標期限を迎えたところだ。しかし、政府と東電が掲げるこの工程表は、果たして信用に値するものなのだろうか。実は、現場の意識とは大きな乖離があるという。これまで継続的に本誌の取材に応じてきた福島第一原発の「最高幹部」が、こう語るのだ。

     ◇   ◇

 この"旧"工程表については、4月の本社発表に先立って、実はフクイチ(福島第一原発)の現場からは「(収束までに)約1年半」というスケジュールを想定したものを出しました。これでも、熟練の作業員をフル動員することを前提にして、ようやく達成できるレベルです。

 ところが本社からは、
 「こんなのでは遅すぎる。菅総理が納得しない。(5月下旬の)サミットでどう説明するんだ」
 と言われました。結局、本社がいろいろと継ぎはぎして「9カ月」の工程を作ったのです。

 工程表では3カ月+3~6カ月の「2ステップ」などと謳(うた)っています。ステップ1は何とかなるかもしれないが、問題はステップ2。このスケジュールどおりなんて到底、無理な話ですよ。放射線量の限度を超え、どんどん熟練作業員の人数が減っていく中で、どうすればできるのですか。

 無人ロボットが導入されましたが、あんなのが何台あっても最後の最後は「人手」が必要です。その「人手」の作業を阻むのが、建屋の地下にたまった汚染水なのです。

     ◇   ◇

 実際、工程表を進めれば進めるほど、その見通しが甘かったことが明らかになっている。すでに東電は5月17日、「新しい工程表」を発表した。4月の発表から、わずか1カ月での「修正」である。

 最大の修正は、原子炉の冷却方法だった。もともとは、1~3号機の格納容器を水で満たして核燃料を原子炉圧力容器ごと冷やす「格納容器冠水」方式を予定していたが、これを断念。というのも、格納容器に穴が開いているようで、注水しても一向に水がたまらないことがわかったためだ。

 そこで新たな方策として打ち出されたのが、いまようやく動き始めた「循環注水冷却システム」だった。

◆1~4号機はどれも危ない◆

 この「冠水」方式にしても、現場は当初から「メルトダウン(炉心溶融)で格納容器に穴が開いている可能性があるので難しい」と指摘していた。しかし、「実際に穴が開いているのを見たのか」という変な話になり、この方式が政府に上がってしまった。

 一方の「循環注水」方式は早い段階から候補に挙がっていたが、装置を準備するのに時間がかかるからと却下された。それが、いきなり復活したのです。

 工程表には、細かい工事内容も書かれていますが、実際には予定されていたよりも1・5~2倍の時間がかかっている。「循環システム」設置だって、予定の1・5倍の時間がかかりました。本社の作った工程表は、あくまでも理想で、現実性は乏しい。

 さらに今後、この暑さの中で作業は困難になります。作業員たちの健康のため、いま工事は朝6時ごろから始め、午後2時ごろには終わらせている。こんな環境の中で、工程表どおりに実現させるのは難しい。それに、1~4号機はそれぞれ状況が違うので、予想できない事態もあり得ます。

 19日に発表される新工程表でも、期日の修正はあまりないようです。というのも、期日については政府の意向が強く、政治的な責任問題が発生するとかで、なかなかいじれないらしい。結局、理想論を前提に、結論ありきでスケジュールをはめ込んでいるだけ。現場としては、国民に本当のことを知らせるべきだと思っています。

     ◇   ◇

 驚愕の証言である。いま発表されている工程表は、まったくの"デタラメ"だというのだ。

 実際、現場は事故収束に向けて着々と工事を進めつつも、決して事態を楽観していない。作業を妨げるいちばんの要因は、やはり「汚染水」だった。

     ◇   ◇

 ずっと「水」に苦しめられてきました。原子炉を冷やせば冷やすほど汚染水が増え、それが建屋の地下、トレンチ(タービン建屋外にある地下の作業用トンネル)に大量に流入していくという悪循環です。大雨が降ると敷地内に流れ出す可能性もあり、作業員が近寄れなくなる。海に流れ込む恐れもある。いま、ようやく「循環注水冷却システム」が動き始めましたが、まだ安定したとはいえない。

 しかも、もしも核燃料がメルトスルー(原子炉貫通)しているならば、たまった汚染水は非常に高濃度になっている。チェルノブイリ事故の際は、すぐに地下水対策をしましたが、それは日本の技術だった。地下にトンネルを通し、セメント、ベントナイト(粘土鉱物)などを注入して固めてしまう方式です。これをフクイチでも実施すべきではないかと思う。国土交通省はこうしたプランを数多く持っていますが、所管の経産省との連携がうまくいっていないのか、適切と思われる対応策が講じられていないのが現状です。現場からも本社にプランを上げているんですが、何の動きもない。

 また、4号機が危ない、1号機がダメらしい--などといろいろ言われますが、私から言わせれば、どれも危ない。工程表では汚染水の流出源についても、詳しく触れられていません。

 たとえば、1号機は格納容器から漏れているようです。しかし、その場所が特定できない。穴の大きさもわからない。つまり、何もできない。安易にどれくらいで収束すると断言できないのです。

 3号機では、1、2号機に続いて水素爆発を防ぐための窒素注入がようやく始まった。しかし、地下に大量の汚染水がたまって苦しい状況には変わりない。建屋内に入ることはできましたが、内部は飛散した瓦礫で埋もれていて、燃料プールの確認も大変な状況です。

 3号機、4号機に共通していえるのは、建屋の強度に不安があることです。かなり崩れていて、作業中に上からコンクリート片が落ちてくることもあり、作業員も怖がっている。

 特に4号機の燃料プールは、早急に手だてを講じないと危ない。4月の最大余震の際は「倒壊を覚悟した」と言う作業員もいたほど。すでに建屋の補強工事に着手し、作業は順調に進んでいますが、本格的な台風の季節の前に何とか対応したいところです。

 2号機も、ひどい状況です。作業の間、汚染水があふれたり、漏れたりしないかとヒヤヒヤの連続でした。ただ、少なくとも配管などは爆発でやられていないので、1号機、3号機とはちょっと状況が違いますね。とりあえずは最悪の危機は脱出したと考えています。

 最近でも、1~4号機の映像を中継している「ふくいちライブカメラ」を見て、「白い煙」が出ているとの指摘がありますが、あれは燃料プールの使用済み燃料が熱を持っているため、湯気みたいなものが出てそう見えるのです。プールから水が漏れているので十分に冷やせず、熱が下がらない。それで水蒸気が出る。もっとも、その「湯気」には放射性物質も含まれています。

     ◇   ◇

 現場は事故から4カ月たったいまでも、本社の"事なかれ主義"、そして官邸のパフォーマンスじみた言動に振り回され続けている。その矢面に立たされてきたのが、現場で陣頭指揮を執る吉田昌郎所長だ。

 震災翌日の3月12日早朝に、菅首相が断行した「現地視察」も、現場にとっては大きな"弊害"だった。

 11日、原発事故の状況が刻一刻と深刻化する中、深夜になって菅首相は突然、第一原発の現場を視察すると言いだす。格納容器内の圧力が上限を大きく超え、一刻も早くベント(排気)の必要があるとされていたころだ。菅首相は「一向にベントをしない現場に活を入れるためだった」などと説明しているが、この視察が結果的に、現場を混乱させることになったという。

     ◇   ◇

 12日早朝(午前7時すぎ)に菅さんがこちら(フクイチ)に乗り込んできたときは、本当に驚きました。確かに事前に「総理が来る」との連絡はありました。しかし、そんな急に、本当に来るとは思いもしなかった。しかも、ヘリコプターで来て免震棟で会うなり、
「何をやっている。ベントはどうなっている。早くするんだ!」
 などと怒鳴り散らすのです。総理にそこまで言われると、さすがに皆、引いてましたね。吉田所長は、
「とにかく、どんなことをしてでもやります。決死の作業で、命かけてでも絶対に何とかします」
 と答えてました。

 1号機が水素爆発を起こしたのは、ベントが遅れたせいだと指摘されていますが、現場としては、近隣住民のことが気になっていました。ベントをすれば放射能がまき散らされる。近隣住民の避難状況はどうなのか、放出される範囲は広範囲にわたるので、現場としては、かなり深刻に考えていました。

 それに、自動でベントを開閉する装置がダメになっていたため、手動で動かさなくてはならない状況だった。当時、1号機のリアクター(原子炉)建屋はかなりの放射線量が予想されていました。そんな危険な場所に誰を行かせるのか。本当に決死の作業なのです。

◆もうフクイチで死んでゆくのか◆

 この「早朝視察」について、吉田所長は周囲に、無念そうにこう言ったという。

「言い訳になるかもしれないけど、菅総理がフクイチの現場に来たことで、そちらにばかり目がいってしまい、2時間ほど『ベント』などの指示が出せなかった。当時は、すべて私が指示して動いていた。それが止まったことで、周りも動けなくなってしまった」

 東電が6月に公表した報告書によると、吉田所長がベントの準備を指示したのが12日午前0時6分のこと。そして東電が、ベント実施を菅首相、海江田万里経産相、そして原子力安全・保安院に申し入れ、了承される。ところが、午前2時24分には、現場の放射線量から作業可能時間は17分と報告され、午前4時半ごろには、余震による津波の可能性から現場操作の禁止が指示された。ベントに向けた状況が、いかに困難だったかがわかる。

 さらに、午前8時27分になって、原発立地町である大熊町の一部住民が、まだ避難できていないとの情報が入る。避難終了を待って、ようやく作業員が現場に向かったのが午前9時4分。格納容器圧力の低下を確認できたのは午後2時半になってからのことだった。

 そして午後3時36分、1号機で水素爆発が起きた--。

     ◇   ◇

 1号機が水素爆発を起こしたときは、もう目の前が真っ暗でした。ベントをしたのに、いきなりの爆発でしょう。最悪の事態です。免震棟内もパニック状態で、「帰らせてくれ」と言う作業員、社員も出てきました。私たちには、それをとめることはできません。とにかく残った人間でやるしかない。もうフクイチで被曝(ひばく)して死んでゆくのか、これまで原発で過ごしてきた何年もの日々が一瞬、頭をよぎりました。

 当時は知らなかったのですが、政府は震災当日の11日午後9時23分に、原発から「半径3キロ圏内」の住民に避難指示を出し、その後、翌12日午前5時44分に「10キロ圏内」、午後6時25分に「20キロ圏内」--と次第に範囲を拡大していった。

 でも、現場ではもっと広い範囲、少なくとも半径50キロは避難していると思った。なんといっても、あれだけの爆発だったんですから。結局、避難範囲が半径3キロ圏内と聞いたときも、「大丈夫か?」と思ったのが正直な印象ですね。

 米政府は当時、半径50マイル(約80キロ)圏内の自国民に対して避難勧告を出しました。チェルノブイリ事故では、国際原子力機関(IAEA)の報告によると、旧ソ連の汚染地域は約14万5千平方キロメートルで、約300キロ離れた地域でも高いレベルの汚染があったことがわかっている。爆発が相次ぐ中、当時は私自身、半径30キロどころか、青森から関東まで住めなくなるのではないかと思ったほどです。

 本社と政府の話し合いで決まったんだろうけど、余震の危険性などを考えれば、最低でも半径50キロ、できれば半径70キロ、万全を期すならば半径100キロでも不思議はなかった。最初は広範囲にして、それから「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)」の予測などをもとに狭めていけばよかったのではないでしょうか。

 いま原発は何とか安定していますが、放射性物質がかなり飛散しているのが実態です。避難地域の見直しが必要だと思います。実際、もう半径20キロ圏内は戻れないと、そろそろ発表してもいいんじゃないか。子どもたちが学校に通うのは無理です。最初からもっと広範囲で避難させていればと悔やまれます。

     ◇   ◇

 菅政権は6月27日、首相補佐官だった細野豪志・衆院議員を新設の「原発担当大臣」に据えた。原発事故対応に特化した新ポストだが、海江田経産相との役割分担ははっきりしない。果たして今後、事故収束に向けて政府・経産省・東電の歯車は、うまく回っていくのだろうか。

◆「私の立場はどうなるんだ」◆

 細野さんが原発担当大臣になって歓迎ムードがあるようですが、現場としては、うーんという感じ。期待はしていたんですが、正直いって彼は経産官僚と変わりない。現場が望むのは、意思決定のスピードとリーダーシップ。でも、細野さんと話しても、どちらも兼ね備えていない。経産官僚が言っていたことを、数日後に細野さんの口から聞くという感じです。経産官僚の言うがままの「操り人形」と我々は呼んでいます。

 政府の原発に関する決定は本当に遅い。菅総理は「細野に任せてある」と言うのに、細野さんは「決めるのは総理」と言うばかり。菅さんが責任を細野さんに押しつけているのは誰の目にも明らかで、細野さんは、それには乗らないと牽制(けんせい)しているんです。堂々巡りで、一向に前に進みません。

 東電本社も経産省の言うがままで、こんなにノンビリでいいのかと思うほど意思決定が遅い。この状況を喜んでいるのは、経産省をはじめとする官僚たちです。

 現場と本社には、明らかに認識のズレがあります。フクイチから本社には毎日、膨大な量の情報が上がりますが、いま国民に公表されているのはその10%、いや1%くらいかもしれません。実際、現場は当初から「メルトダウン、メルトスルーの可能性がある」と報告していますが、本社は発表しませんでした。

 一連の発表を見ていると、派閥や上司との人間関係など、社内でしか理解できない力学が働いているように思えます。

 というのも、うち(東電)は、とにかく風通しが悪い組織なんですよ。いろんな人間が口を出してくる。

 現場と本社は、衝突ばかりです。ある本社幹部は、情報公開を巡ってこんなことを言っていました。

 「そんな情報が保安院や政府にわかると、大変なことになる。(問題が)ますます拡大するじゃないか」

 そして最後には、
 「私の立場や出世はどうなるんだ。キミはわかってるのか!」
 と言うんだから呆(あき)れてしまいます。的確な情報が適切なタイミングで届かないから、トップが最終決断しなければならないときに、十分な情報がないということが起こるのです。本当に、どこを見て仕事しているんでしょうかね。

 今回の事故は我々の責任が重大で、おわびするしかありません。いま、フクイチには日本、いや世界の存亡がかかっている--私たち現場の人間はそういう覚悟でやっています。でも、残念ながらこれが、いまの本社の状況なのです。

  

Posted by 北国こうめい at 20:24Comments(0)

2011年07月19日

我が町~地名考 熊牛

十勝清水から熊牛へ

熊牛は、熊と鹿といういかにも北海道らしい地名ではあるが、熊や鹿に由来していない。
アイヌ語で「さかなを干す竿があるところ」を意味する。

【河西鉄道】

【区間:下清水‐上幌内ほか キロ数:トータル40.2㎞】
【開業:1925(大正14)年5月30日】 
【廃止:1951(昭和26)年6月30日】

十勝西部で栽培、収穫された甜菜(俗に言うビート)を運ぶために敷設された軽便鉄道で、十勝清水駅に隣接した下清水駅から周辺の農地に路線網を伸ばしていた。開業した当初は日本甜菜製糖(日甜)の専用鉄道だった。地方鉄道になったのが1925(大正14)年で、この時から旅客列車の運転も開始した。戦後、1946(昭和21)年に 十勝鉄道に吸収合併されて十勝鉄道・清水部線になり、その5年後の1951(昭和26)年に廃止されている。

http://wind.ap.teacup.com/kumaushi/640.html
http://wind.ap.teacup.com/kumaushi/640.html
  

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2011年03月07日

急患を救うワールドメディカルカード

こうめいの日記
2011年03月07日(月) 


国民一人の医療情報の相互利用を可能するEHR(エレクトリック・ヘルス・レコード)の構築が提唱されて久しい。
http://www.jahis.jp/project/StandardEPRS/H16/Report01.pdf

しかし、一向に実現する見通しがないのように思える。患者の検査データに関与する我が業界の「臨床検査」領域においても、団体間の連携もきわめて悪く、関係する検査項目のコードの統一もままならず、データ比較の信頼性に関する統一・一元化に至ってはあと10年掛っても実現しないだろうと思われる。いわゆる「精度管理」の外部調査事業の統一すらままならない。

厚生労働省や専門家による計画や事業はそれとして、もういっそ、下記のような資金力や信用もある(?)民間団体にまかせていくのも手っとり早い方法で「社会的に有効」なのではないだろうかという気がしてきた。ノーベル賞で知られたノーベル財団の関連組織のようだ。
http://erhverv.europaeiske.dk/upload/PDFs/Downloads%20sektionen/WMC%20på%20er.dk%20UK.pdf



個人の医療情報により急患を救うワールドメディカルカード

http://www.wmc-card.jp/wmcard.php
http://www.medsafe.net/contents/recent/142wmc.html




急患が来たとき、救急隊、医師や看護師は患者の情報を得るためには、まずバイタル(脈拍・呼吸・血圧・ 体温)のチェック後、患者の持ち物、免許証などを探すことになる。臓器提供意思表示カードが出てくるかもしれない。しかし医療に最も必要な情報は、名前や連絡先の判明に加えて、患者本人の医療情報であろう。既往歴、薬の副作用、アレルギーの有無などが医師に伝われば治療にすぐにとりかかることができる。このような情報カードを提供しているのがワールドメディカルカード(World Medical Card、以下WMカード)である。この組織を運営するマイケル・ノーベル氏にWMカードの有用性について伺った。

マイケル・ノーベル氏
WMカードとは

マイケル・ノーベル氏は、ノーベル賞の創設者であるアルフレッド・ノーベルの曾甥にあたり、ノーベル・ファミリー財団元理事長、現在ノーベルチャリタブル・トラスト財団の会長である。医薬分野、情報システム、紛争解決の分野で大きな影響力を発揮している。
 「私の若い友人が交通事故で病院に搬送され、数日で亡くなりました。医師たちは一刻を争って手術、治療にあたってくださったのですが、友人はステロイド薬にアレルギーがあり、その情報を医師は知る由もありませんでした。しかしステロイドを治療に使われてしまったことが大きな死亡原因だと思っています。確かに既往歴、アレルギーは本人が告知しない限り救急隊も医師も知る手段がありません。国によっては自動車免許証に血液型や臓器提供の意思などが書かれていることもありますが、細かい情報までは記されていないのが現状です。
 そんな背景もあり、救急で患者が運ばれてきたときに、医師が手術や治療に最速でとりかかれるようにというコンセプトで作成したのがWMカードです」

WMカードに記載されている内容は、以下の通りだ。
1、個人の情報(氏名)
2、病名(慢性疾患)
3、服用薬
4、アレルギー反応
5、その他の情報(血液型、既往症、手術歴、健康保険の情報などを自由に記録)
6、メディカルアクセス(医師がインターネットから患者のメディカルwebを閲覧できる)
ログインIDとパスワード
7、緊急時連絡先

これらの情報が二つ折りになった免許証大のカードに書かれている。


  

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2010年12月15日

ロシア 人命失われる行動とらないよう要請

南北朝鮮 ロシア:人命失われる行動とらないよう要請 (The Voice of Russia)
2010年11月25日 13:26

ラヴロフ露外相は、ロシアは韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対し、人命が失われることになる行動をとらないよう要請するとの声明を表した。

外相は、北朝鮮が黄海でとった行動は許しがたいとしながらも、韓国と米国合同の軍事演習に関する決定によって引き起こされたことも否定できないと述べた。外相は、北朝鮮は国境付近での米韓合同軍事演習を実施しないよう求めていたが、事件は発生してしまったと指摘、「近く国連安保理がこの事件に関する立場を表明し、これが情勢安定化につながるだろう。両国はそれぞれの責任を自覚しなければならない」と述べた。

23日に発生した北朝鮮による延坪島への砲撃では4人が死亡、18人が負傷している。  

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2010年10月31日

民主党への公開質問書

投稿者 syukenzaimin 日時 2010 年 10 月 29 日 20:07:53: AiMsznLhGrLpw

Syukenzaiminブログ
http://blog.livedoor.jp/syukenzaimin/

ご意見は:syukenzaimin@livedoor.com 

10月9日「クリーンでオープンな民主党を支持する会」事務局より、民主党本部/選挙管理委員会宛て、9月代表選挙にまつわる疑惑を解明するため、公開質問書を郵送しました。
回答期限となる26日を含め、会代表による3回にわたる民主党本部に対する電話確認により、民主党本部の驚愕の実態が判明しました。

公開質問書にご賛同を得て支持を頂いた皆様にも、代表として、その経過と結果のご報告を致します。

① 期限がきているのに未回答の理由を問い質した9月26日午後3時過ぎの初回の電話では、該当職員は不在を装い、電話受付担当者をとおし「そのような公開質問書は党本部には未着である」という驚くべき発言がありました。
代表は、「民主党本部宛と書いただけでも届く郵便物が未着とは有り得ない。未着は党の公式見解ですか?」と追及しました。すると電話担当者はかたわらの方の指示を受けたあと「公開質問書が未着なのは党の公式見解である」と答えたのです。驚きつつ「そのような見解を情報拡散するのは民主党のためもにもいかがなものか?」と問いました。が、「情報拡散しても構わない」と答えたのでした。
(注:日本郵便では党本部への配達時刻および受取者サインが確認されており、これは虚偽の回答です。)

② 電話受付担当者では話にならないため、当該担当職員を電話に出させるように強く要求し、次の電話時刻を1時間程あとの午後5時10分に設定し、本部に帰党予定の担当職員と話せる確約をとりました。
しかしながら、定刻に電話すると担当職員は離席中の一点張りで話になりませんでした。
③ 次に設定されたのは本来は本日29日金曜日でしたが、離席中です等の逃げを防ぐべく昨日(28日)かけた三回目の念押しの電話で、担当職員(氏名は明かさない)が初めて電話に出て、今回は一転して即座に公開質問書の受領を認めましたが、回答は、政権担当政党として無責任きわまりないものでした。

「代表選挙に関する質問書、公開質問書、その他の問い合わせに対し、民主党から文書をもって回答する事は一切無い」
これが回答です。

それなら、なぜそれを最初から回答してこないのか? 口先だけのクリーンさ、オープンさに悔しくてなりません。

今回窓口に出た部署氏名を明かさない担当職員は、話し方や電話を通して聞こえる周囲への指示の感じから、役職は程ほどの上位者と思えましたが、彼は以下の民主党の見解を述べました。

*先の代表選挙に関し、小平選管委員長から党の常任幹事会へ報告を上げた。

1)党員サポーターの登録方法
①党員サポーター名簿について架空登録の防止を検討する。
②在日外国人が代表選挙投票権を得ている事に関し、各方面からご意見があった。

2)投票締切りの期間
①在外邦人に対する締切期間の対処。
②離島居住者に対する対処。特に事実上期間内には返送不可能だった小笠原諸島在住の有権者。

3)代表選挙に違反があった場合。
中央選管としては、違反者に違反勧告をする。悪質者は常任幹事会が公表し処分をする。

4)代表選挙投票券の様式を改善する。
送付方法、返送方法に関し改善を考慮する。
なお以上の常任幹事会の要項は、民主党全議員に周知してあるそうです。

彼が強調する民主党の主張は、「今回の代表選挙に関わる質問書、公開質問書その他一切には、いかなる文書回答もしない」

おそらく、多数の質問書、非難等が民主党本部に殺到し、党としては全て無視するよう指示が出ているのでしょう。

彼の言うには、その他の事項を質問した場合は、「回答する場合も、しない場合もある」し、地元議員を通しても対応は変わらないとのことです。

「民主党から回答を得たい場合は訴訟ほかの手段しか無いのか?」 と問うと、「それは管轄外になる質問で答えきれない」との返事でした。

とりあえず、この電話回答者との会話内容公開を以て ご賛同者皆さまに対する代表からのお詫びも兼ねたご連絡としたいと思います。

代表選挙疑惑の解明を願う皆さまの期待を裏切る無念の無回答宣言。
代表選有権者であり有権者でもある私達党員サポーターに対してさえこの有り様‥
これが、私たちの支持した民主党だったのでしょうか!

私達は、この「憲法違反の強い疑いがある」代表選挙の疑惑解明に向けて、今一度対応策の検討に入りますが、幅広い支持を得たく皆様からのご提案もお願い致します。

私達が支持した民主党を私達の手に取り返しましょう。

最後に一言、党関係者から聞いた話を。海外在住の党員サポーターさん達は、大半が締め切りに間に合わず投票無効となったそうです。  

Posted by 北国こうめい at 16:00Comments(0)

2010年10月27日

中国外交の小沢一郎、ロシア外交の鳩山由紀夫という国家財産

朝日新聞は中国外交の小沢一郎、ロシア外交の鳩山由紀夫という国家財産をゴミ箱に捨てさせるべきではない。
板垣英憲 提供:板垣 英憲「マスコミに出ない政治経済の裏話」


◆鳩山由紀夫前首相が「引退発言撤回」したことを取り上げて、マスメディアが批判している。このなかで、朝日新聞がもっともエキセントリックにわめいているおり、狂気じみて、かなり異常である。政治家としては言葉が軽すぎるというけれど、「君子は豹変する」ものであるということを忘れてはいないか。朝日新聞は、政治家という人種にそんなに信頼しているのか。信用しすぎる方が、バカである。

◆それよりも、マスメディアは、朝から晩まで、年がら年中、「政治とカネ」「政治とカネ」と、それこそ、バカの1つ覚えのように言い続け、追いかけ続けているけれど、いい加減、政治本来のテーマに切り替えてはどうか。もし、「政治とカネ」問題の本質を知りたければ、一度試しに、国政とは言わず地方選挙でもよければ、新聞社を休職して立候補してみればよい。選挙区内の事務所費から郵送費、ビラ、ポスター印刷費、スタッフの人件費、街宣車、ガソリン代などまで、莫大の費用がかかる。当選していなければ、みな自分持ちである。

 これだげはない。世界各国との外交関係を築こうとすれば、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ブラジル語、ロシア語、中国語、韓国語など堪能な私設秘書やスタッフを抱えていなければ、いざというとき、外交力を発揮できない。それも単に同時通訳できるだけでは不十分で、翻訳はもとより、原稿も書けて、各国首脳陣やそのスタッフに連絡を取れる必要がある。

 現在の日本の政治家(衆院480人、参院242人)のなかで、少なくとも英語、フランス語、ロシア語、中国語が堪能な秘書、スタッフを抱えているのは、小沢一郎元代表や鳩山由紀夫前首相、鈴木宗男元北海道・沖縄開発庁長官らごく少数にすぎない。これらは、日ごろの積み重ねが大事であり、各国首脳陣やそのスタッフらとの人脈のすべてが財産となり、外交力を発揮させることになる。

◆これに反して、菅直人首相や仙谷由人官房長官は、どうもこうした努力をしてこなかったようである。中国漁船衝突事件が発生したとき、中国要人らと連絡を取れなかったのである。外務省の外交官を使えばいいではないかということになるけれど、そんなまどろこしいことを行っている暇はない。即戦力として使えるのは、傍に仕えている語学堪能な私設秘書やスタッフである。

 しかし、中国の温家宝首相からいろいろシグナルを送って、裏交渉しようとしたのに、菅直人首相や仙谷由人官房長官側からは、何も反応もなかったという。

 つまり、朝日新聞は、政治家のあるべき姿に対して、どんなイメージを描いているのかが、さっぱりわからない。「クリーンでオープン」であれば、何もしなくても、それでよしとでも言いたいのであろうか。無策無能な政治家を理想像としているとしか思えない。

◆改めて言うまでもなく、鳩山前首相は、祖父・鳩山一郎元首相以来、鳩山家が築き、蓄積してきた「ロシア人脈」を持ち、ロシア側も日本の窓口を鳩山家と考えている。戦後の日本外交の最大最後の課題である「日ロ平和友好条約」を成し得るのは、鳩山前首相をおいて外にはいないのである。たとえ、鳩山前首相が「政界を引退する」と発言していたからとはいえ、むしろ「日ロ外交のために辞めないで欲しい」と慰留して然るべきだったのだ。将来、第二次、第三次の鳩山由紀夫内閣ができてもよいからである。

 中国外交は、小沢一郎元代表が豊富な人脈を持ち、ロシア外交は、鳩山前首相が担う。朝日新聞が、こうした国家財産をまるでゴミ箱にでも捨てるようなことを率先して進めるべきではない。無策無能な菅直人首相や仙谷由人官房長官が、アメリカに都合のよい政権だからという理由で、持ち上げてばかりいるのは、本来の朝日新聞らしくない。  

Posted by 北国こうめい at 20:49Comments(1)

2010年10月26日

重大疑惑ーー小沢一郎「強制起訴」の検察審査会議決は適正か!?

カテゴリ: 警察 : 検察 :
執筆者: Yamaoka (4:30 pm)
http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/
  新たな重大疑惑が浮上した。(冒頭写真=「毎日」10月5日記事)
 小沢一郎民主党元代表が、検察審査会の2度目の「起訴相当」の議決により強制起訴になったのはご存じの通りだが、この審査手続きにおいて重大な誤りがあった可能性が高いことがわかった。
 事が事だけに情報源に関しては述べられないが、この議決内容に関して知り得る関係者の証言などからのことだ。
 この小沢氏の件で、2度目の「起訴相当」の議決を出したのは東京第5検察審査会。 実際に議決が出たのは奇しくも小沢氏が民主党代表選挙で敗れた当日(9月14日。代表選結果が出た午後3時半ごろの30分ほど前)だった。
 ところが、この議決結果が公表されたのはそれから3週間近くも経た10月4日だったことから、もし小沢氏が民主党代表選で勝っていたら直ちに強制起訴になったことを公表。小沢被告が民主党代表=首相ということはマズイということで、これを阻止しようとしての政治的動きがあったのではないかとの憶測を呼んだ。
 そして、今回の重大疑惑はこの疑念とも、実はひじょうに関わって来る内容なのだ。
 では、ヘタをしたら検察審査会はむろん、検察制度そのものの存在意義さえ問われかねないその重大疑惑とはいかなるものなのか、以下、報告する。
      *
 検察審査会法の第6章(審査手続)の第41条2項は、2度目の議決をする(今年4月27日に一度目の「起訴相当」が出たが、検察は5月21日、改めて不起訴とした)際には、不起訴にした検察官を出席させて意見を述べる機会を与えることを義務付けている。
 そのため、東京地検特捜部の斎藤隆博副部長が議決に先立つ9月上旬に呼ばれ、1時間以上に渡って説明したとされる。  

Posted by 北国こうめい at 13:16Comments(3)

2010年10月26日

雪がチラついていた

2~3日前、色付いて行く秋を感じながら、きのこを探して雑木林の中を歩いた。その時、雪虫が飛んでいるのを見た。
もう雪が降る季節であることを知った。

天気は晴れているのに、今朝は雪がチラついていていた。
ラジオで札幌・旭川で初雪を観測したことを告げていた。

昨年より、6日早い初雪そうな・・・。  

Posted by 北国こうめい at 09:15Comments(0)

2010年10月22日

朝日新聞の「革新の退場」の裏切り

かつての日本社会党が、細川政権の後に連立から排除されたとして自民党と連立政権を組んだ。
これは、二重の意味で国民への裏切りでもあった。
それを契機に日本社会党は解党し民主党、社民党、新社会党に分裂した。

社会党がなくなった時、革新系新聞の朝日新聞は冷ややかに政治の世界から『革新の退場』を指摘した。
その旧社会党議員であった「仙谷由人」官房長官は、現在の菅政権で辣腕(剛腕)ぶりを発揮している。「毒を食らわば皿までも」とばかりに、かつての主張はなんであったかと思うばかりである。
もっとも、現在の姿が本来であったのかも、知れない。

「朝日新聞」をして、革新の退場と言わしめた社会党の変質ぶりの舵取りをしたのは、一般党員のような下済みの機関紙配布活動もしない「弁護士」党員たちであったように思う。「法治主義」者は、本質的に「冷淡」である。
「政治は冷酷である」のが、本質なのかもしれないが虐げられた人々に対する暖かい目線を感じないのは、旧「自民党」以下だと思う。
だからといって、小泉自民党の流れを汲む「自民党」政権に戻って欲しいと思う国民は多くはないだろう。

いまの検察と大新聞の癒着病巣を見る時、かつての革新の雄であった朝日新聞の変質は「退場」以上に国民の期待に応えていない。全くの裏切りといっても、言い過ぎではないと思う。  

Posted by 北国こうめい at 12:38Comments(0)社会

2010年10月21日

北海道新聞を今日で止めた。

小学生の頃から、愛読してしてきた北海道新聞の購読を止めることにした。「道新を止めてもいいな」と言ったら、奥方は即日電話をして配達を止めたということであった。50年来の読者であった北海道新聞を今日で止めた。11日の論説”ねじれる「二つの世論」”の呆導記事が契機になる。16日の社説「政治のけじめを求める」でもうだめ。かつては岩波、朝日に並ぶ左翼新聞。読者であることを誇りにして来た。

学生時代は筑紫哲也編集長の「朝日ジャーナル」を読んでいるのが密かな自負でもあった。
友人らと議論する時もふるさと北海道には、しっかりした北海道新聞があるということが自慢できることでもあった。
47新聞になった頃から、疑問を感じる報道記事もあったが「道新」」は信じるに足るわが新聞であった。昨年の夏の政権交代後からの日本のマスコミの変質に気がつきだしていた。

それでも、まともな報道もあるだろうと思ってきたが偏向報道には我慢が出来なくなってしまった。政権交代は、今まで隠されていたこの国の闇の部分をさらけ出すことをもたらしたのである。
しばらくこの痴呆新聞と距離を置くことにした。  

Posted by 北国こうめい at 22:13Comments(0)社会

2010年10月21日

はじめにズルすれば上手くいっても破綻する

はじめにズルすれば上手くいっても破綻する

つぶやきかさこ

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2010年 10月 21日はじめにズルすれば上手くいっても破綻する

世の中が「進歩」することで、
社会が「自由」化されればされるほど、
モラルやルールは形骸化し、
どんな手段を使おうが、勝ったものが勝ち、
という世の中になっていく。

それは何も詐欺的商法を行う、
悪質業者に限った話ではない。
正義を装いルールを都合のいいようにねじまげて、
自分の利益を誘導する弁護士や官僚や政治家や大企業が多いことは、
みなさんもよくご存知だろう。

しかし何もそうしたことは組織に限った話ではない。
自分の欲望を満たすために、
ルール無用であらゆる巧妙な手立てを講じる個人もわんさかいる。

今や、結果がすべてで過程は問われない、
といった風潮が蔓延している。
だから過程でズルしても結果が出たもん勝ちという話になる。

こうした世の中で、私たちが生きていくには、
2つの行動パターンがある。

1つは、多くの人がどんなにズルしようとも、
自分は絶対にズルしないと決意する生真面目タイプ。

もう1つは、みんながズルしているのだから、
自分もズルしたって悪くないと、
“多少の”ズルをする臨機応変タイプ。

多くの人は後者だろう。
でも人はズルをすると罪悪感を覚える。
だから人はこう考える。
「私はここまでのレベルのズルはするけど、
他の人ほどあんなひどいズルはしない」
そうやって罪悪感に自ら防衛線を張ることで、
「自分はズルしているけど、すごいズルをしているわけではない」
と納得させ、堂々とズルを行うわけだ。

しかしどんなことでもそうだけど、
はじめにズルをすると、
はじめにボタンの掛け違いをすると、
どんなに途中上手くいっても、
いずれどこかで破綻する。

途中でズルをしたら、
そこまで引き返せばいい。
でもはじめにズルをしたら、
今までのことがすべてパーになる可能性がある。
そのぐらい、はじめのズルは重い。
だってはじめが間違っていたら、
それはすべて間違いなんだから。

だから、やってはいけないことは、
やっぱりやってはいけないんです。
でも人はやってはいけないと言われば言われるほど、
逆にそれをしたくなる。
やってはならないことが、
ルールを守って競技をするより美しく見える。
それで人はついつい、
やってはならないことに手を出してしまう。

はじめは自分がズルをしていることで、
誰かにバレるんじゃないかとびくびくする。
しかしズルしていても誰からも文句を言われないと、
次第に「ズル」の感覚が麻痺してくる。
「自分はそんなに悪いことしてるわけじゃないんだ」と。

私のしていることはズルイことかもしれないけど、
誰かの権利を侵害しているわけではないし、
誰かに迷惑をかけているわけでもない。
ちょっとルール違反かもしれないけど、
誰にも迷惑かけていないからいいじゃないか。
そうしてどんどんズルが正当化され、
エスカレートしていく。

でもズルをすれば、
他人から文句を言われなかったとしても、
その獲得した欲望や利益は、
間違いなく誰かの犠牲の上で得られたものであることに変わりない。
本当ならそこに罪悪感を感じて、
ズルをやめようと誓うのだが、
他人から文句を言われないと、
罪悪感は感じないから、ズルをし続けてしまう。

「私はちょっとズルしたかもしれないけど、
誰も傷つけていないし、
そんなにひどいことやっているわけでもない」と。

しかしいずれはわかってしまう。
その自分が軽い気持ちでしたズルによって、
実は多くの人が傷つけられていたことを。

それに気づいた時、
今まで気づかなかった罪悪感に急にさいなまれ、
大きな後悔をする。

なんて私はひどい人間なんだ。
なんて私はダメな人間なんだ。

でもそれは他人を傷つけてしまったから、
後悔しているのではなく、
本当は、他人を傷つけたことを知ってしまったことで、
自分が傷つけられたことを後悔しているのだ。
つまり、他人の痛みではなく自分の痛みで後悔している。

だから人は「もう二度とズルはしまい」と思っても、
月日がたてばまた同じ過ちを犯してしまう。
「今回のは違う」「今度は大丈夫なはずだ」
そうしてまたズルをして、
はじめの大きなボタンの掛け違い=ズルによって破綻し、
自分が傷つき、しばらくの間、後悔し、
そして自暴自棄になって、
社会が悪い、あいつが悪い、自分は能力がない人間だなどと、
時にはいろんなことのせいにして、
毎日、酒を浴びるように飲み、
毎日、いろんな人と遊び回り、
欲望に任せて行動することで、その空虚感を満たそうとする。
決してそんなことでは空虚な想いは満たせない。
だからどんどん行動はエスカレートしていく。

どんなに遠回りだったとしても、
どんなに他人がズルしていても、
自分だけはズルしない。
実はこれが最も遠いようで、最も早い“幸せの近道”だ。

しかし人は悲しいかな、
目先の欲望や他人の動向に打ち勝つ精神力はない。
ズルすれば簡単に得られる獲物を見つけてしまえば、
ズルして手に入れ、束の間の満足感を得る。

何回もズルを繰り返していることは、
実は自分では痛いほどわかっている。
ズルしたことで得た欲望の代償は、
いずれ返り血のように自分に返ってきて、
自分を傷つける結果になることを。
そう長くは持たない幸福であることを。

それでもズルを正当化してしまうのは、
「まじめに生きていたっていいことないし、
幸せなんて幻想だし、今の社会に希望なんてないんだから、
欲望が満たされればいいじゃないか」
と快楽主義に逃避するからだ。

それによって自分は生真面目な「バカ」どもとは違い、
たとえ一瞬でも密度の濃い満足度を味わっているから、
本当は幸せなんだと自分のズルを正当化してしまう。

今の世の中、すべてのズルがバレるかはわからない。
ズルした人の方が、
生真面目な人より楽しい生活を送っているかもしれない。

しかし、それは、絶対に、いずれ、破綻する。

ズルして得た利益が大きければ大きいほど、
その代償も大きく跳ね返ってくる。
むしろズルはすぐにバレた方が、
代償が少なくて済む場合もある。
ズルして長いことバレないのは、
幸福を得ているのではなく、
いずれ爆発する不幸の貯金をしているようなものだ。

だからやっぱり、
してはいけないことはしてはいけないんだと思う。
してはいけないことをしても、
自分が不幸になり、他人が不幸になり、社会が不幸になるだけで、
結局、自分の楽しくて幸せな人生を遠ざける結果になる。

でもそう正論を振りかざしたところで、
残念ながらわからない人にはわからない。
なぜなら、してはいけないことの味をしめた人間は、
ある意味、病気だからだ。
中毒性の病気。
悪いとわかっちゃいるけどやってしまう。
そして自分をどんどん傷つける・・・。

ズルをしている人が多い世の中だからこそ、
ズルをしたら後で不幸になるだけだと、
ウソでもいいから思い込んで、
はじめにズルをしない、はじめにボタンの掛け違いをしないよう、
肝に銘じたい。

でもこんな不透明な時代だから、
「不幸な私」を演じることで満足感を得てしまう人も多い。
なぜなら幸せや希望を期待して裏切られると怖いから、
ズルをして一時的な幸せ・刺激を手に入れて、
それが破綻しても「仕方がない」と割り切れるから。

でもそんな倒錯した方法が通じるのは若いうちだけ。
年をとればそれは通用しなくなる。

はじめにズルをしたら、
どんなに上手くいっているように思えても、
絶対にいつか破綻する。
それは不幸の近道、幸せの遠回りだと思う。

多くの人に幸せになってもらいたいからこそ、
不幸な近道を選ぶ人が少なくなってくれればいいと思う。

どこかで病気は断ち切らなければならない。
つらいけど。
痛みを伴う改革なくして真の幸せは訪れないから。

他人のズルを見て、
自分もズルをしてしまいたくなってしまう、
そんな弱い自分に対して自戒を込めて。  

Posted by 北国こうめい at 00:23Comments(0)

2010年10月11日

【小沢捜査の「原点」福島知事汚職の爆弾】

■月刊FACTA 記事01 【09年 10月号】

福島県元土木部長の偽証罪、および競売入札妨害検察審査会への申立に関連しまして、昨年高裁判決前後に月刊FACTAに掲載された記事を転載させていただきます。

本10月号記事では、土木部長証言に関し、そのようなことは「なかった」ことの弁護団の証明を客観的に分析、紹介されています。


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■2009年10月号
【小沢捜査の「原点」福島知事汚職の爆弾】
東北談合の「天の声」は幻か。特捜検察の恣意的な捜査が、服役中の証人の携帯メールで暴露された。

「小沢一郎vs特捜検察」の闘いは、政権交代でいま最終局面にある。東京地検特捜部は小沢の政治資金の向こうに潜む、東北建設業界の根深い談合構造を暴こうとするが、手段を選ばない粗雑な捜査手法は、逆に自らの首を絞め、ゴールを見失うことになった。「常に権力と対峙する」輝かしい特捜の看板と実力のアンバランス――その合わせ鏡とも言うべき裁判が東京高裁で来月判決を迎える。前福島県知事・佐藤栄佐久が収賄罪に問われた「福島県汚職事件」の控訴審である。そこに「小沢捜査」失敗の原点が浮かび上がる。


東京地検特捜部が地方に首を突っ込んで、県知事を逮捕したこの事件。前知事と弟の祐二が共謀して県発注の木戸ダム工事の入札に便宜を図り、見返りに祐二の経営する「郡山三東スーツ」の本社・工場の土地を、ダム工事を落札した前田建設工業の意を受けた水谷建設が時価よりも高く買い取ることで、その差額を賄賂としたというのが特捜部の筋書き。東京地裁で行われた一審では昨年8月、栄佐久と祐二に対し、収賄罪で執行猶予つきの有罪判決を言い渡した。


「前田(建設)は熱心に営業しているようだな」。元土木部長、坂本晃一が知事室で栄佐久自身から聞いたという「天の声」である。この坂本の証言だけが、収賄罪成立の根拠なのだ。聞いた日は2000年1月7日と一審は認定した。逆にその日に会った事実がなければ無罪になる。弁護団の藤原朋奈弁護士は知事日程を洗い、控訴審では栄佐久の本人尋問で「密室のアリバイ」論証に挑んだ。名探偵の目で次ページの図をじっくり眺めていただきたい。


|知事室の「密室のアリバイ」

当日、知事は昼をはさんで県職員と外出しており、知事室がある2階にいたのは午前中と午後の計1時間55分。この間、「知事レク」と称する各部局によるレクチャーが、奥の特別応接室で5件立て続けに行われた。県庁の中で知事レクは重要な会議と位置づけられ、中止・中断は天災などの緊急事態と国会議員の挨拶があった場合に限られている。そのほか市町村長など挨拶が必要な外来者は、特別応接室の扉を開けて、知事は在室のまま対応する。


坂本は「知事レクの最中、飛びこみで知事に面会した」と主張するが、その前に坂本の直接の上司である副知事が必ず話を聞く仕組みがあり「飛びこみ」は無理。さらに知事レク中は、知事の日程を差配する秘書課が面会者を基本的に断る。しかし緊急性が高そうなものは秘書がメモにして知事のもとに持参、その場で知事が判断する。つまり坂本の面会申し込みが事実なら、秘書課の記録や課員の記憶に必ず残る。


仮に知事が坂本に会うと決め、会議を中座したとする。知事室には廊下に面した扉がないので、図のように貴賓室と執務室を横切って知事室に入る。知事の入室を秘書係長が同行して確認し、秘書課で待つ坂本を入れる。知事室の反対側の扉は秘書課に面し、坂本はそこから入る。





栄佐久は県民の間にカリスマ的な人気を誇ったが、手続きや段取りへの独特なこだわりは、見方によっては「暴君」にすら映り、秘書課は常にぴりぴりしていたという。本誌が入手した、当時の秘書課作成の「知事対応マニュアル」には、知事が行事で挨拶する際の祝辞の準備や段取りから人間ドックに入るときの公私の分け方、果てはメガネの拭き方や置き方に至るまで、事細かに決められていた。坂本に対してもルールが厳密に適用されたと考えられる。


いくら9年前の出来事だとしても、知事が席を外せば、知事レクに参加していた県幹部職員と知事に随行する秘書係長の記憶に残り、知事レクを止めた横紙破りの坂本の行為は、秘書課員たちに記憶されるだろう。知事と坂本の「密室」はありえない。知事室の「天の声」はなかったと見るのが自然と思える。

「これは『悪魔の証明』である」

最終弁論の冒頭、宗像紀夫主任弁護人はこう喝破した。それはストーリーに合わせて事実を枉(ま)げた特捜部によって「ないこと」の証明を強いられた憤りに加えて、数々の事件で検察の「看板」をつくってきた元特捜部長の怒りもこめられていたろう。これに対し検察側は、「(弁護側の立証は)『会っていないから会っていない』との主張にすぎない」と答えるにとどまった。


最終弁論の中で、弁護団はもうひとつの「爆弾」を炸裂させた。一審で「受注の礼に土地を高く買うのだと思った」と証言した水谷建設元会長の水谷功が「土地購入は受注の見返りだとした自分の検察調書と法廷での証言は、虚偽だった」と語っていることを明らかにしたのだ。


衝撃的だった。土地購入は賄賂だとの証言は「自らの脱税事件で実刑を回避するために“乗せられた”もの」で、木戸ダム工事受注の談合は実際に行われたが「受注は秋保(あきう)(温泉)で決まった」というのだ。「東北談合のドン」と称された仙台の有力ゼネコンOBと前田建設副会長と水谷、そして坂本の前に県土木部長職にあった県OBの江花亮が同席した99年5月の会合のことで、水谷の新証言は、秋保ですでに発注者の意向が示されていたことを強く示唆する。翌年1月に栄佐久が「天の声」を出すまでもなかったのだ。


|「知事は濡れ衣」とメール

さらに水谷は言った。「土地取引は自分が儲けようとしてやった。賄賂行為はない。知事は事件には関係なく、濡れ衣だ」。水谷は自らの実刑は免れないとみて「戦術を間違えた。話がしたい」というメッセージを、なんとメールで宗像弁護士の携帯電話に送りつけていた。「驚いた。同僚の弁護士に『メールを消さないで! 証拠を保全してください』と言われたけれど、どう操作すればいいか、わからなかったよ」と当の宗像は笑う。弁護団は脱税で三重の刑務所に服役中の水谷を訪ね、「出廷して正直に話してもいい」意向を確認して控訴審で証人尋問を申請した。ところが、東京高裁刑事5部(若原正樹裁判長)は却下したため、最終弁論でこの新証言を暴露した。


福島県汚職では贈賄側の時効が成立しており、特捜部はそれをテコにゼネコン関係者から都合のいい調書を多数とったようだ。その内幕が水谷の「告白」で明らかになった。かつての「政商」の威光を失い、刑務所で服役している水谷が、この期に及んでウソをつく動機はない。  


栄佐久は控訴審判決を前にした9月16日、手記『知事抹殺 つくられた福島県汚職事件』(平凡社)を出版し、特捜部の捜査や取り調べの実体験を語り明かした(48ページの書評参照)。そこにまざまざと浮かぶ特捜検察の実力不相応の背伸びと「脱線」は今も尾を引いている。政権交代で民主党の法務大臣を迎える羽目になった法務・検察は、尻切れになった小沢疑惑を立て直そうと、獄中の水谷を何度も尋問し攻めあぐんでいるという(90~91ページ参照)。焦りの色の濃い特捜検察を、東京高裁はどう見るのか。栄佐久の判決は10月14日に言い渡される。(敬称略)

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記事の転載を許諾くださったFACTA編集部に感謝を申し上げます。
  

Posted by 北国こうめい at 08:32Comments(0)政治

2010年10月11日

痴呆国家・・・田中良紹(たなか・よしつぐ)のブログから

痴呆国家

 11人の愚か者が1億3千万人の国民生活の足を引っ張る判断をした。政治を裁く事の重みを知らない下衆(げす)の感覚によって、この国の政治は混乱させられ、世界に類例のない「痴呆国家」になろうとしている。

 検察審査会の議決を「市民目線」と評価したり、「小沢氏は議員辞職すべきか」と質問したり、小沢氏を国会に証人喚問すべきだなどと主張する馬鹿がこの国にはいる。今回の容疑事実を知り、検察審査会の仕組みを知ったら、恐らく世界はその馬鹿馬鹿しさに驚くに違いない。しかしその愚かさに気付こうとしないのだから「痴呆」と言うしかない。

 やはりこの国は驚くべき未熟政治国家である。何故そうなるのか。私は国民が全く「政治教育」を施されていないからではないかと考える。子供の頃から教えられるのは、日本は民主主義で、三権分立であり、国会が国権の最高機関であるという建前の話だけである。現実の政治がどのように動いていて、建前と現実との間にどのような乖離があるかなど絶対に教えてもらえない。

 建前しか教えられていないから、日本人は民主主義を「素晴らしい制度」だと思い込み、その上で「反権力であることが民主主義」だとか、「庶民感覚を大事にする事が民主主義」だとか、とんでもない嘘を吹き込まれている。国民が投票で選び出した政治権力は国民と一体の筈であり、諸外国の謀略に打ち勝たなければならない政治家に庶民感覚を求めても意味がない事を知ろうとはしない。

 その庶民は、政治にとって最も大事な権力闘争を「汚れた行為」と捉え、物事を実現するために権力を集中させれば「反民主主義」と叫び、民主主義のかけらもない官主主義の国を民主主義国だと信じ込む。政治家を口を極めてののしるかと思えば、まるで芸能人を見るかのようにあがめ奉る。民主主義は衆愚政治と紙一重だが、この国では官主主義が国民を愚かにしている。

 英国のチャーチル元首相に言わせれば民主主義は「最悪の政治制度」であり、政治は人間の欲望がむき出しになる世界である。そういう事をこの国では決して教えない。学校は政治教育を忌避し、教える教師もいない。国民に主権を発揮されては困る官僚にとって、政治教育がない事は何よりである。国民が目覚めて本当の民主主義をうち立てられては困るからだ。

 かつて私が提携したアメリカの議会中継専門放送局C-SPANは、国民に対する政治教育を目的に設立された。議会の審議を放送する一方で、選挙権のない若者に対する政治教育に力を入れていた。議会審議のビデオテープを学校教育に使うように全米の大学と高校に働きかけている。

 私は実際に議会審議のテープを授業に使用しているイリノイ州の大学を取材したことがある。教授が選んだ審議の映像を学生達に見せ、それを巡って学生が討論を行うという形の授業だった。現実の政治家の議論が教材になっていた。そしてC-SPANは中継車で全米の大学と高校を回り、学生達の政治討論番組を生中継している。

 ある時、テレビを見ていたレーガン大統領が高校生の討論に電話で飛び入り参加した。それが全米で話題となり、私は素直に「素敵な話だ」と思った。日本にもC-SPANのようなテレビ局を作りたいと思った。勤務していたテレビ局を辞め、開局の準備を進めながら、まずは文部省に協力を求めに行った。

 アメリカの例を説明しながら、日本で「国会テレビ」を開局したら、高校と大学だけでなく義務教育の中学校にも普及させたいと言った。すると役人から「社会党と共産党の発言しか見せない先生がいるから」とすげなく協力を断られた。

 アメリカの大学の卒業式では決まって政治家が卒業生へのはなむけのスピーチをする。その時に党派が問題になることなどない。しかし日本では大学が政治家にスピーチを頼む事は滅多にない。そもそも政治家は国民の投票で選ばれた国民の代表である。にもかかわらず政治家は反教育的存在と見なされる。こうした事に私は長い官僚主導国家の岩盤の存在を感ずる。

 そういう国の国民だから、検察審査会の議決で政治を裁く事の重みなど感じない。愚かな11人は極めて非論理的で情緒的な判断を下した。公開の場の裁判で白黒をはっきりさせて欲しいなどという「願望」で政治を混乱させている。裁判で白になっても時間は戻らない。政治を混乱させた罪はどうなるのか、国家的損失をどう償う事が出来るのか。これは日本の司法の一大汚点となるのではないか。

 検察審査会制度はGHQの占領政策の一環である。特捜部と相前後して生まれた。独立したにもかかわらず、日本はいつまでアメリカの占領政策を引きずるのか。いつになったら自前の国造りが出来るのか。とても不思議で仕方がない。

 しかもその検察審査会が強制起訴まで出来るようになったのは、政権交代の総選挙を前に、それを阻止しようと思ったのか、東京地検特捜部が西松建設事件を、大阪地検特捜部が郵便不正事件の捜査に着手して民主党の代表と副代表をターゲットにした「でっち上げ」捜査を行っていた矢先である。「でっち上げ」が上手くいかなくなっても、素人の国民をちょっと洗脳すれば強制起訴に持ち込めると考えたとしても不思議でない。

 目的は以前から何度も書いてきたように小沢氏を有罪にする事ではない。民主党を分断することである。だから鳩山由紀夫氏は白で小沢氏は黒の流れになる。私の知る法曹関係者はみな「鳩山が白なら小沢はもっと白だ」と言う。一連の捜査は刑事目的ではなく政治目的なのである。小沢氏が無罪になっても十分に目的は達せられる。しかしこんな馬鹿をやっている暇は今の日本政治にはない筈だ。まさに「痴呆」と言うしかない。
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田中良紹(たなか・よしつぐ)

-----<経歴>-----

1945年宮城県仙台市生まれ。
1969年慶應義塾大学経済学部卒業。
同年(株)東京放送(TBS)入社。
ドキュメンタリー・デイレクターとして「テレビ・ルポルタージュ」や「報道特集」を制作。また放送記者として裁判所、警察庁、警視庁、労働省、官邸、自民党、外務省、郵政省などを担当。ロッキード事件、各種公安事件、さらに田中角栄元総理の密着取材などを行う。
1990年にアメリカの議会チャンネルC-SPANの配給権を取得して(株)シー・ネットを設立。
TBSを退社後、1998年からCS放送で国会審議を中継する「国会TV」を開局するが、2001年に電波を止められ、ブロードバンドでの放送を開始する。
2007年7月、ブログを「国会探検」と改名し再スタート。
  

Posted by 北国こうめい at 07:39Comments(0)政治

2010年10月03日

きのこを探す

土曜日だったので、本屋の寄り道もそこそこに帰宅した。

約束していたので、奥方と落葉樹(からまつ)の切り株に生えるボリボリ(ナラタケ)を探しにいった。

今年は暑かった所為か、草丈が高い。
奥方の身長を超える草をかき分けて歩く。
全くといって生えていない。

これからのようである。
いつもは、乾いたハナビラタケがあるのだが見当たらない。
あきらめて、帰ることにしたが、胡桃の木の根元や朽木に”早生”と思われるナラタケがびっしりとあるが、時期が遅いものばかり。

来年の楽しみにすることで、アキラメる。
こうして、新しく群せいする場所を見つける。

帰宅して、いつもの畑シメジの場所に行く。
先週に幼菌を採らず残してきたのを見にいく。
殆ど成長しないままに干からびてあった。

それでも、ひと株の群生を見つけた。
白粉しめじの幼菌と土杉茸の幼菌が出ている。
黄金茸はしばらく見ていないな。
スッポンタケの幼菌も見つからない。

雨が降らないと駄目だなあ。
  

Posted by 北国こうめい at 02:15Comments(0)自然/きのこ

2010年09月30日

市民公開講座(第7回健康食品管理士会北海道支部研修会)

市民公開講座(食品とリスクコミュニケーション)
(第7回健康食品管理士会北海道支部研修会)

日時:平成22年10月23日(土)13:00~16:30
会場:帯広市 とかちプラザ2F 視聴覚室
  帯広市西4条南13丁目1番地  TEL 0155-22-7890 

対象 健康食品管理士・NR(栄養情報担当者)および後援団体の会員、市民
健康食品に興味のある方なら、どなたでも参加できます。(事前予約は不要です。)
参加費:無料 (特定保健用食品の紹介展示コーナーもあります)

講演内容
☆第一部(13:00~13:45)
13:00~13:10 「健康食品管理士としての役割」

13:10~13:45 「健康食品に関する質問事例」~ 
健康食品のアドバイザリースタッフに関するアンケート調査より~
講師 健康食品管理士会北海道支部副支部長
 市立室蘭総合病院薬剤部 水谷一寿 先生


☆第二部 市民公開講座(14:00~16:30)  
14:00~15:00 「いわゆる健康食品と特保食品の違い」

講師 (財)日本健康・栄養食品協会 特定保健用食品部
          流通部会員 明治乳業(株)     村杉 章 先生
講師 (アドバイザー) (財)日本健康・栄養食品協会 
特定保健用食品部門長兼栄養食品部門長      橘川 俊明 先生

15:10 ~16:10  「牛肉を楽しもう、牛肉の安全・安心・安価を目指して」
  - 食肉とリスクコミュニケーション -
講師 国立大学法人帯広畜産大学・地域共同研究センター
畜産衛生学研究部門
食品衛生学分野・教授   関川 三男 先生

                                      
主催 : 健康食品管理士会北海道支部
後援 : (社)北海道臨床衛生検査技師会、(社)北海道薬剤師会十勝支部、北海道病院薬剤師会十勝支部、
北海道栄養士会十勝支部、健康食品管理士認定協会 (順不同)
                             
   

お問い合わせ
北海道社会事業協会帯広病院地域医療連携室
TEL : 0155-22-6600(内2125)
e-mail : kitamura@hokkai.or.jp 北村光明




  

Posted by 北国こうめい at 14:39Comments(0)健康食品

2010年09月22日

デジタルシルバー

「デジタルシルバー」なる言葉を知った。デジタル時計の話ではない。

インタネットやWEBサイトを活用する高年齢者のことをいうらしい。

シルバー世代とは、何歳からいうのか?という疑問はさておき、WEBの世界で旅行の予約や買い物をするお年寄りが増えて来ているらしい。中には「インターネットはライフラインです」という方もいる。

Twitterをやるようになってから、朝早く目覚めても孤独感を感じることがなくなったという方もいる。

ふ~ん、いいことじゃないかと思う。確かに、iPadなどは、これまでパソコンなどに縁遠かった年配の人にも使いやすかったりするようだし・・・。  

Posted by 北国こうめい at 13:27Comments(0)